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vol.3


めざせ!! 血液美人への道


めざせ!!血液美人への道コラム Vol.3【血液と冷え性】

夏なのですが、Vol.3では「冷え性」のお話です。 夏であっても冷房の効いた現代では、「冷え性」である方々が多く見られます。 その原因のひとつに、外の暑さで汗をかき、そして冷房の効いた室内で一気に冷やされることを繰り返すという環境があります。

東洋医学では、このように生活習慣の中で身体が冷えることを繰り返すことで、徐々に冷えに敏感になることを「積冷 シャクレイ」といって養生を諭しています。

冷房の効いた室内で何時間も過ごす、冷たい飲み物をたくさん飲む、暑いので湯船に浸からずシャワーで済ます(血行が促進されない)といった夏の生活習慣は、まさしく「積冷」だと言えるでしょう。

人間はそもそも体温が大きく変動する「変温動物」ではなく、気温が変動しても一定の体温に保とうとする「恒温動物」です。
実はこの体温維持には、血液や血管が大きな役割を担っているのです。

体温を一定に保とうとするしくみは次の通りです。

①皮膚で寒さ、暑さを感じる
②自律神経の中枢「視床下部」より、体温が一定に保つよう指令が出される。
③体温を上げる⇒血管を縮めて血液が熱を逃しにくくする。皮膚の表面の温度や手足の温度を低く保ち、体内の多くの熱を集め外に逃さないようにする。さらに冷えると筋肉を振るわせ、摩擦熱を起こして体温を上げようとする。
体温を下げる⇒血管を広げてたくさんの血液を流し、皮膚の表面の温度を上げて熱を体外に出す。汗をかいて熱を逃し、身体を冷ます。

また血液の働きのひとつには内臓や筋肉で作られた熱を運ぶということがあります。
冷えがあると血流が滞ってしまい、身体中に熱を循環することができません。
そしてさらに冷えるといった悪循環を招いてしまいます。

冷え性はこれらの体温調節機能のトラブルだと言えます。
原因は様々ですが、冷えの原因となる生活習慣を辿ってみましょう。

◎ストレスの多くかかる環境不規則、不摂生な生活⇒自律神経がうまく指令を出せない。
◎きつい下着や靴などで身体を締めつける⇒寒いと感じる皮膚感覚が麻痺して体温調節の指令がうまくだせなかったり、身体を締め付けることで血流が滞ったりする。
◎冷房の効いた室内で何時間も過ごす。室内外の温度差が激しい中を行き来する⇒汗のかきにくい身体になることで体温調節機能の低下を誘発。汗が冷房で冷やされて体温を奪う。
◎運動不足などによる筋肉の減少。あやまった無理なダイエットによる筋肉の減少、筋力の低下。⇒筋肉運動による発熱や血流を増量する働きが得られない。
◎食べ過ぎ⇒胃に血液が集中。熱生産量の多い筋肉に血液が行き渡らない。皮下脂肪の増加。脂肪には断熱効果はあるが筋肉とは異なり、脂肪には血管が殆どないため、皮下脂肪が増加し過ぎると身体全体に熱が伝わらない。
◎アルコールの大量摂取。⇒適度なアルコールは身体を温め、血行を促進するが、過ぎると、アルコールの代謝産物である「アセトアルデヒド」が血管を拡張させるため、体温の低下を招きやすくなる。
◎冷たい飲み物、食べ物を取り過ぎる。

などなど、日常の生活には身体を冷やしすぎる要素がたくさんあります。
また女性に冷え性が多いのは、月経や出産、更年期によりホルモンバランスを崩しやすいことや、血液を奪われやすいことから貧血に繋がって体温を上げることができないことも要因であると考えられています。
女性の半数から7割が冷え性だとも言われていますから、「積冷対策」をしっかり心掛けたいところです。
また男性の1割が冷え性だと言われています。
ストレスや運動不足や加齢による筋肉の減少などが理由に挙げられますが、男女共に 冷え性には、閉鎖性動脈硬化症、レイノー病などの別の病気が潜んでいることもありますから、安易に見過ごすことはできません。

冷え性とは 「普通の人が寒さを感じない温度でも全身や手足、下半身などの身体の一部が冷えてつらいと感じる症状」のことです。
身体の熱を生み出し、また血液を増やして、血流を促進する栄養素とそれらを含む食材
◎たんぱく質/ビタミンE/鉄/ビタミンC/ビタミンB1/B6/B12/カプサイシン/銅/モリブデン/葉酸/ショウガオール/イソチオシアネート/リコピン/βカロテン/ヘスペリジン/クエン酸/エプチド/クルクミン/テオブロミン/アスタキサンチン/オメガ3脂肪酸/納豆キナーゼ/メラノイジン/等々

◎ビーツ/ドラゴンフルーツ/かぼちゃ/ナッツ類/アボカド/にんにく/たまねぎ/大豆/鶏肉/豚肉/紅麹/蒸し生姜/ブロッコリースプラウト/にんじん/トマト/大根/レモン/みかん/ゆずの皮/梅干し/シナモン/海苔/ターメリック/ココア/サーモン/青魚/アマニオイル/納豆/黒酢/味噌/黒豆 等々

このほかにもPinky食材に血液を増やし流れをよくする働きのあるものがたくさんあります。
生活習慣や身体を冷やす環境を見直しつつ、体温を維持してくれる血液をサポートし、血流を促すような食事にも気を配って、この夏はさらなる血液美人をめざしましょうね♡

2019年7月26日

主な参考文献等
あたらしい栄養学 吉田企世子/松田早苗 監修 髙橋書店
血流がすべて解決する 漢方薬剤師 堀江昭佳著 サンマーク出版
栄養学がおもしろい 本田京子監修 成美堂出版
ヒトのカラダがよくわかる図解人体のヒミツ 坂井建雄監修
くすりと健康の情報局(第一三共ケア)Webサイト
テルモ体温研究所 Webサイト

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